甘い罠 8つの短編小説集 / 江國 香織 , 川上 弘美 , 高樹 ノブ子 , 林 真理子, 高村 薫, 小川 洋子
Posted by yammieya on
うーん、期待はずれ。
錚々たる顔ぶれの女流作家8人による短篇集。
なのですが、なんていうか、長編だと素晴らしい作品を書かれて、しかも結構好きな作家ばかりなのに、今回はどの作品も心に残らず仕舞い。
タイトルの「甘い罠」というと甘やかな密やかな…というイメージを抱いていたのですが、どちらかと言うと女性のどす黒い情念の部分をパンドラの匣的に覗かされたような気分。
そのどす黒い、どろりとした描き方は皆さんさすが、と思うのですが、今回はあんまり読んで面白かった作品がなかったです。ワタシ個人の好みなのでしょうけど。
特にラストの林真理子さんの「リハーサル」は50歳過ぎた女性の性愛を描いているのですが、個人の好みとして好きかキライかと言われると、正直苦手…(笑)
もちろんその年代にもそのような感情があることは否定するつもりもないのですが、素直な感想としては、
「うーん、見なくても良いヤなもん見ちゃった」
という感じです。
このちょっとどろりとしたエグい嫌悪感めいたものを林さんが狙って書いているのなら、スゴイなと思うのですが…どうなんでしょう。
唯一、小川洋子さんの「巨人の接待」が面白かったかな。
読んでいてスッキリする感じ。短編としては一番カタルシスが得られるストーリーでした。
錚々たる顔ぶれの女流作家8人による短篇集。
なのですが、なんていうか、長編だと素晴らしい作品を書かれて、しかも結構好きな作家ばかりなのに、今回はどの作品も心に残らず仕舞い。
タイトルの「甘い罠」というと甘やかな密やかな…というイメージを抱いていたのですが、どちらかと言うと女性のどす黒い情念の部分をパンドラの匣的に覗かされたような気分。
そのどす黒い、どろりとした描き方は皆さんさすが、と思うのですが、今回はあんまり読んで面白かった作品がなかったです。ワタシ個人の好みなのでしょうけど。
特にラストの林真理子さんの「リハーサル」は50歳過ぎた女性の性愛を描いているのですが、個人の好みとして好きかキライかと言われると、正直苦手…(笑)
もちろんその年代にもそのような感情があることは否定するつもりもないのですが、素直な感想としては、
「うーん、見なくても良いヤなもん見ちゃった」
という感じです。
このちょっとどろりとしたエグい嫌悪感めいたものを林さんが狙って書いているのなら、スゴイなと思うのですが…どうなんでしょう。
唯一、小川洋子さんの「巨人の接待」が面白かったかな。
読んでいてスッキリする感じ。短編としては一番カタルシスが得られるストーリーでした。